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革ができるまで

① 原皮→水洗い→石灰漬け

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食肉産業の副産物として出る皮。
腐食を防ぐために一度塩漬けにされ,鞣し加工を行うタンナーに運び込まれます。
原皮(げんぴ)と呼ばれる状態です。

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タンナーではまず原皮についた塩や汚れを真水で洗い流し,その後消石灰などを配合した石灰乳に皮を漬けます。
これにより革が膨張し,拡張した毛穴から毛が取り除かれるわけです。
鞣しを施す前のこの状態では ”革 (Leather)” ではなく “皮 (Skin)” の字を使用します。
 

② 漉き→背割り


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毛の抜き終わった皮に漉き加工を施します。
漉き加工というのは厚さの調整加工のこと。
この段階での漉き加工はあくまで粗漉きであり,用途や等級に応じて選別し皮の厚さを調整するために行います。
後の製造工程でも厚さは変動し,職人はその変動を予測して粗漉きの厚さを決定します。
この粗漉き加工により生じた残り皮(=床革(とこがわ))は 犬のおやつやコラーゲン成分を抽出して化粧品に用いられます。

漉きが終わると次は背割りです。
動物1頭ぶんの丸革(まるかわ)から,レザークラフターの方々も馴染みのある半裁(はんさい)の形へと姿を変えます。
平均台のような作業台に載せられた丸革は職人の手によってテンポよく裁断されてゆきます。

③ 鞣し(なめし)→乾燥

 
鞣しとは洗浄や毛抜など下準備を済ませた皮に,耐熱性や弾力性などの実用性を与える作業です。
植物性タンニンで鞣すタンニン鞣しと,化学薬品のクロムで鞣すクロム鞣しに大別されます。
この工程を経て, ”皮” から “革” へと変貌を遂げるわけです。
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植物から抽出したタンニンは茶褐色をしています。

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浴槽のような液溜まりに皮を長時間漬けるピット鞣しと,大型の樽状の装置に皮となめし剤を入れ,回転させながら浸透させていくドラム(タイコとも)鞣しの二通りの方法により鞣しの作業が行われます。

前者はタンニン鞣しに限り用いられる手法で,繊維の内部までしっかりとタンニンが浸透するため堅牢度が高く,形崩れが少ない革が仕上がるのです。
後者はピット鞣しに比べ短時間で鞣す事ができ,製作のコストを抑える事が可能です。

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ドラムで鞣されたクロム鞣し革は染色前は等しく青白い色をしており,その様からウェットブルーと呼ばれています。

鞣しが終わった革は干して乾燥します。
この乾燥も革の仕上がりに影響を及ぼす大事な作業です。
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④ 再鞣し&染色


革の風合いや固さなどの物理的性質を調整する再鞣しを行った後は染色を行います。
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各色の配合バランスを考え,狙った色が再現できているか綿密なチェックを行いながら革に色をつけてゆきます。
柔軟性を付与するためにオイルを加えるのもこの段階です。
ドラムでの染色後,タンニン鞣しの革は自然乾燥,クロム鞣しの革は真空乾燥機を用いて乾燥させます。
水分を除くことで革の状態を安定させるのです。

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④ 仕上げ


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スプレーによる表面の再塗装や,型押し,艶出しの加工などの仕上げを行います。
革表面の保護や見た目の美しさを司る大切な工程です。
機械を使った作業と職人の手作業を使い分け,完成へと近づけてゆきます。

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最後の検品も終わり,出荷を待つ革たち。
国内外のどのタンナーでも等しく,手間と時間をかけて丁寧に革が作られています。
革は長きに渡り連綿と受け継がれてきた職人の技が光る唯一無二の素材です。